Muika's Blog

プログラミング、ツールや英語の情報をつらつらと発信していきます。

【ツール紹介】RPA (Robotic Process Automation)って知っていますか?その①

RPAは、具体的なツール名称ではなくて、業務自動化ツールの総称です。
(前回のAutoHotkeyを調べていて、RPAに辿り着きました。)
例えば、 
ブラウザの画面にExcelのデータを手作業で入力している時に一気の読み込めたらいいのになぁ と思ったことはありませんか?
また、出社してPCを立ち上げたら自動的にPC画面の出社ボタンを押してくれたらいいのになぁ と思ったことはありませんか?
機能のごく一部ですが、そのようなことを自動処理してくれるツールです。
PCを使った事務処理の作業時間の短縮やミスの軽減等の効果があります。その先は、データ抽出(ビッグデータ)、AIを使用した高度自動化
最近よく聞く”働き方改革”で取り上げられる事例が増えています。

社内のシステムであれば、Excelのインポート等作成をお願いすることになると思いますが、現実的には、なかなか対応してくれない
とか、さまざまなExcelや入力フォームがあるため、いちいち依頼できない等あると思います。
その時に、Excelからの登録作業や、逆に操作画面から、Excelにデータを取り出してくる作業を自動化するツールです。
また買い物のCMS(ガルーン、デスクネッツ等)からExcelにデータ抽出したり、逆にExcelからCMSにデータ登録したり、
アプリ間の連携機能をサポートできます。加えてCMSのアカウント登録、削除の自動化も可能です。
調べたところ、沢山のツールがありました、以下に紹介します。


  ・Zapier
    無償版はあるが、機能制限がきついのと、起動回数にも制限があり、仕事で使うには
    有償版でないと実用的ではないです。
    有償版は月額14000円ぐらい、一定量を使い切ると従量制に代わるため、実際の
    使用頻度で実質の月額は変わると思われます。

  ・Uipath
    企業での使える UiPath Community editionという無償版があります。
    ただし、小規模事業者との規定があり、詳細には
      1)保有マシンが250台以下
      2)従業員数が250名以下
      3)年間売上高が100万ドル(に相当する日本円)以下
    の条件があります。(2018年7月16日現在、日本Uipathサイトの記述です。)
    ※従業員が200名を超えて、1億ちょっとしか売り上げが無い企業はあるのかな?

    有償版は
      最小構成(開発環境×1、実行環境×1)で標準価格52万5,000円(税抜)
      大規模な導入の場合、標準価格400万円(税抜)ぐらい。
      ※価格はあくまで参考程度にしてください。

  ・WorkFusion
    無償版(RPA Express)があり、Uipathのような制限はありません。
    しかし、ダウンロードは登録する必要があり、
    3か月毎にライセンス更新の必要があります。
    有償版の価格は不明。

  ・Automation Anywhere
    非定型処理でも半自動化でき、機能はかなり豊富、
    アメリカではシェアNo.1とのこと。
    有償版
     年間利用料は標準価格100万円(税抜)ぐらい。
      ※価格はあくまで参考程度にしてください。
       パートさん一人雇う程度ですかね。  
  
  ・BizRobo
    Webスクレイピングから発展してきたツール、
    フローチャート状のもので作成するので、
    プログラミング経験がなくても作成できるとの
    ふれこみです。ノンプログラミングツール全般に言えることですが、
    ブロック図のようなもので作成できる=ノンプログラミングと
    うたっているツールが多いですが、プログラミングしなくて良いことと、
    現行の業務を理解した上で、全体構造の構想や処理の流れ無駄の削除等は
     システム設計の経験がないと厳しいかなと個人的には思います。

  ・IFTTT
    Web上のサービス間の連携、twitterとface bookとか
    何かをトリガーにして実行されます。
    簡易スクリプトで記述、Webサービス間連携が主体のようです。
    トリガーデバイスとしてgoogle homeamazon echoが有名ですね。

  ・AutoIt
    スクリプト言語での自動化ツール

  AutoHotkey
    AutoItより派生したツール、Webディレクター、デザイナー等が
    よく活用している模様
    無償でダウンロードでき、ソースコードも落とせます。
    深くは使いこなしていないですが、アプリ間連携というより、
    特定アプリ内での操作の自動化ツールのように感じました。
    Unipath等のサポートできない機能を補完するツールとして使うのが
    良いのかなと思います。

  UWSC
    AutoIt, AutoHotKeyともExcel操作も無償で可能ですが、
    UWSCExcel操作は有償です。

まとめ
紹介した以外にも沢山のRPAがあり、値段も数千円から数千万円まであります。
高いものは、AIも利用した 予測や分析等の作業も実行できるようです。

個人事業主であれば、機能が豊富な Uipath Community editionがおすすめです。(無償のオンライントレーニングがあります。)
Unipath Community editionは、規約の”年間売上高が100万ドル以下”が ほとんどの企業で抵触するので、
開発資産がたまって、後戻りができなくなることを避けるため、
(Uipath Community editionをリリースする目的だと思います。
まぁ、売り上げが100万ドル超えれば、有償版でも構わないと思います。)
自分は、今後の伸びへの期待で、 Workfusionを使って、機能詳細等を今後紹介していこうと思います。